スタッフがぐんぐん育つ指導方法

なかなかうまくいかないスタッフ育成

スタッフが入っては辞め、入っては辞め、そのような状況にはなりたくないですよね。

求人を出しても、なかなか来ない状況は大変ですよね。

歯科医院を開業して何年経過されましたか?
開業されてから、今まで、何人のスタッフの入れ替わりがあったでしょうか?
開業してから一度もスタッフの入れ替わりがない歯科医院なんてあるんでしょうか?!

私は歯科助手から歯科衛生士になり、勤務した医院は約7件。
最長7年から短期のアルバイト2ヶ月と勤務体制にバラツキはありますが、私でも数件の経験があります。
ですが私のように歯科医院のみに勤務された方ばかりではありません。
辛い経験をして残念ながら歯科衛生士から離れた方もたくさんお会いしました。

歯科衛生士という資格に誇りを持ち、働く環境でイキイキと楽しく輝いて欲しいと先生も願っていらっしゃるはず。

それなのに、難しいスタッフ育成。

こうして欲しいのに。
なぜこうしないのか?
もっとやる気出して欲しいのに。

スタッフに対して、いろいろ思うことがありませんか?

研修会やセミナーを院外で受けさせても医院に還元されていない。
院外の研修に行きたいという気持ちがスタッフにない。
新人スタッフが入ってきたのに、教えてあげられるベテランスタッフがいない。

スタッフ教育はベテランスタッフに任せっぱなしになってしまっている。
一通りのことはできるはずなのに、失敗やミスが多い。
時折、患者さんからのクレームがあることも。

いちいちスタッフとコミュニケーションをとる時間がない。
朝礼やミーティングでスタッフに伝えているから大丈夫。
こんなにコミュニケーションをとっていても伝わらない。

歯科医師で歯科医院を経営されていらっしゃる先生とスタッフ間には見えない壁や溝があります。
先生の思いや理念は伝えているはずなのに、スタッフには全く伝わっていない。
そればかりか、スタッフは自分の要望や要求を次から次にしてくるので頭が痛い、なんてこともないでしょうか?

スタッフ育成を軌道に乗らせることで、スタッフの離職率が下がります。
先生の思い通りに動いてくれるスタッフが増えると、先生も楽しく診療ができるはずです。

新人歯科衛生士

2019年から新型コロナウイルスの拡大により、今までと同じような環境での教育ができなくなりました。
もちろん、歯科衛生士を養成する学校も、休校になったり、オンライン授業に切り替えられたり、学内での相互実習や臨床実習もほとんど今まで通りには行われなくなってしまいました。
そうすると格段にスキル習得するための時間が減ってしまっているのです。
もちろん、歯科衛生士になってすぐから何でも出来る訳ではありませんので、新卒の歯科衛生士にはきちんとした教育が必要です。

院外のセミナーや研修会に参加させることも良いのですが、まずは院内でしっかりと歯科衛生士がやるべき業務を教えてあげなければ育ちません。

中途採用の歯科衛生士

過去にどのような経験をしてきているかが鍵になります。

というのも、歯科衛生士の業務は歯科医院によって違います。
スケーリングを含む歯周治療はほとんどの歯科医院が行っています。
ですが、以前の勤務先がブラッシング指導をしていない、染め出しをしない、プロービングをしなかったりすると、どうでしょうか?
歯科衛生士なら、中途だから、経験があるから、と最初から任せてしまうのは不安でしかない場合もあるのです。

医院の治療方針が、4㎜以上の歯周ポケットが存在する場合には、歯周外科治療まで行う医院だったら?
C1〜C0の診断で積極的な治療を進める歯科医院もあれば、メインテナンスなどで経過観察する歯科医院もあります。
補綴物の咬合調整、CR充填、テンポラリークラウンの作成などを積極的に歯科衛生士にさせる歯科医院もあれば、歯科医師の人数が多ければ、歯科衛生士の業務は当然狭まり、歯周治療中心になります。
過去の経験から、中途採用の歯科衛生士にはもしかすると「使命感」を持って転職してきている可能性もありますので、しっかりと今までの経験とこれからの目標を聞いてあげて、その目標に沿った業務を行なってもらうようにしていくとイキイキと育ってくれるはずです。

リーダー的存在なスタッフ

年功序列で、経験が長い人にリーダーを任せていませんか?
リーダーの素質があるのに、年上のスタッフがいるので役職を与えられず悩んでいませんか?

スタッフにはスタッフなりの個性や強み、性格がありますし、数人いるスタッフの中には適任がいない場合もあるかと思います。

先生がリーダーとしてやってもらいたいことはなんでしょうか?
先生の歯科医院に必要なリーダー像などんな存在でしょうか?

まずは、どんなリーダーが必要か、どんなことを行って欲しいのか、歯科医院を切り盛りされていらっしゃる先生が決めてみて下さい。
そして、その旨をリーダーを任せたい方に伝えましょう。

適任ではないかも?
リーダーの素質がないかも?
そう思っていても、先生のリーダー像を伝え、任せてみてください。
そして、放任せず、定期的なバックアップをして行く事で、自然と育ってくれるはず。
時間はかかるかも知れませんが、先生の片腕になる人財をしっかりと育てましょう。

テクニカルスキルだけではうまくいかない

スタッフがグングン育つ方法は、テクニカルスキルだけではないのです。
もちろん、テクニカルスキルは必須ですが、だけではないということ。

歯周疾患を改善させるのも、スケーリングやSRPなどのハード面とブラッシング指導や患者教育などのソフト面と兼ね備えておかなければいけません。
テクニックは最高でも、患者さんと会話もせず、黙々と歯石を除去するだけの歯科衛生士に患者さんは長い期間メインテナンスでついてくるでしょうか?

ハード面もソフト面も兼ね備えつつ、もう一つ大切なのがマインドです。
成長する過程で、左右されるのが実は器用さでもなく頭の良さでもなく、マインドです。
先生の歯科医院で自分の存在をどのように活かせるのかを考え、自分自身に責任を持って行動し、患者さんの役に立つ存在、医院にとってなくてはならない存在になれるようにしていくことで、楽しく輝いて働くことができます。

やる気のないスタッフ、指示待ちのスタッフは、本当は自分の能力を発揮したいと思っています。
ですがそれが叶わない、出来ないのは、先生のせいにしたり、環境のせいにしたりしています。

マインドをコントロールできるのは自分自身。
なので、先生が思いを伝えても、スタッフの捉え方が違っていれば伝わらないのです。
それは、経営者と雇用主と雇用者の立場の違いだったり、歯科医師と歯科衛生士、歯科助手と役職の違いだったりと、言うこともありますが、マインドは考え方のクセと言う部分もあります。
どんなに知識が豊富でも、どんなに技術力が高くても、先生とうまくやっていけない、患者さんのウケが良くないとなってしまうのは考え方の差だと認識してください。
物事の見方、考え方は育った環境で培われることが多いので厄介です。

スタッフ育成でここまで考えることは難しいかもしれませんが、スタッフの物事の見方や考え方は必ず変わると信じて接するしかありません。
いつ変わるのか、無理強いして変えることも出来ませんので、先生の根気も必要です。

育てるほうが早いか、スタッフが去っていく方が早いか、これは先生次第かも知れません。

今いるスタッフを大切にしたいと考えていらっしゃる先生であれば、きっと答えは出ているはずです。

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