歯科医院は院長の在り方次第?!

歯科医院は歯科医師である院長と歯科衛生士、歯科助手、受付スタッフで構成されています。
規模が大きくなると歯科技工士、クリーンスタッフなどの専属のスタッフを配属する場合もあります。

良くも悪くも歯科医師である院長の力量でスタッフのチームワークが決定してしまうことは否めません。
ですが、院長は経営者。
スタッフとの間には見えない大きな壁がありスタッフのポテンシャルを引き出すことに一番悩まれていらっしゃるのではないでしょうか?

院長は組織のトップ

院長の経営方針、治療方針に従って生産性が高く、クオリティも高い仕事を誰しもが求められるはず。
お給料が発生する訳ですから、そこはシビアにスタッフには遂行してもらいたいところです。

ところが、どうでしょう。
現実はそんなに甘くないのです。
こちらの思い通り行くことはありません。
「院長の指示だから従え」と内心思っていてもスタッフには直接言えませんし、少し強く、厳しく言えば今のご時世、どうなるかお察しがつくはず。
ならば、どうすればスタッフはついてきてくれるか?
組織のトップだからこそ、一番頭を抱える問題ではないでしょうか?

やり方よりも在り方を

手が空いていたら、他のスタッフのやることを手伝って欲しい。

ダラダラと動かずキビキビと動いて欲しい。

患者さんに聞こえるほどの私語をしないで欲しい。

足りないと感じたらすぐに滅菌して欲しい。

2人で同じ仕事をしないで欲しい。

細かなスタッフの言動に先生がイライラしていませんか?
先生こそ、一番楽しく歯科診療をしたいのにスタッフの言動が気になり仕事どころではなかったり、身が入らなかったりしていないでしょうか?
スタッフの小さな言動は表に出ているわずかな部分。
結局のところ、歯科医療従事者としての心構えが欠如していたり社会人としての当たり前のルールを誰からも教えてもらえていなかったり、「働く」ということに何も目的を持っていなかったり、もしかすると、別のところが問題となって今の状況を生み出している可能性もあるのです。
なので、小さな言動を気にするのではなく在り方をしっかりと学んでもらう必要があるのかもしれません。

在り方とは

先生の歯科医院はどうありたいですか?
患者さんにとってどんな歯科医院でいたいですか?

スタッフにも、患者さんにも分かるように明確に言葉で表せるようにしておくことは大切です。
これを理念とかクレドと言うのですが、それをスタッフにも日頃から浸透させておきその為の日々の仕事、業務だということに結びつけてスタッフの皆さんには意識をしてもらうのです。
朝礼での唱和でも良いでしょうし、掲示して常に見えるところにあることも良いでしょう。
先生の、どんな想いで歯科診療に臨んでいるか、たまに熱く語っていますか?
先生のことを尊敬しているスタッフはどんどん成長してくれるはずでしょうし、先生の行う歯科診療に対して役に立つことを率先してやってくれるスタッフをきちんと認めてあげるだけでこちらから指示をしなくてももっと率先して動いてくれます。
先生が「在り方」を明確にしっかり持って日々歯科診療に従事している姿勢が結局はスタッフに浸透してくれると思っています。

何も言わず、黙々と診療する姿を見せるだけではいけません。
言わなくても分かってくれる?!
それは間違いです。
言い続けて、分かってもらうのです。
朝礼やミーティング、スタッフとの日常会話の中でも先生の志を随所に話し続けてください。

自分の歯科医院をズバッと客観視し、何が良いか何が良くないか明確にしスタッフが成長できるためのヒントをいろんな角度からお伝えいたします!