新しいスタッフが仕事を覚えない!
新しいスタッフが覚えない!
スタッフが少ない中、やっと採用が来てくれて実際に働き出すとなかなか仕事を覚えてもらえずにイライラしてしまうこと、ありませんか?
なぜ覚えない???
スタッフの人数が少ない中で新しいスタッフが入ってくると教育する時間がとにかく短くなります。
容量のいいスタッフ、経験がある程度あるスタッフ、環境の変化に順応できるスタッフは、空気を読んだり自分の熟練の経験から早く仕事を覚えてくれます。
しかし、全く違う業種から雇用された方からすると右も左も分からない状態です。
歯科衛生士という職種も歯科医院での勤務を経験していても勤務先が変わると状況は一変します。
覚えないわけではなく馴染めない、慣れない、刺激が多いのかも知れません。
環境が変われば全てが変わる
同じ歯科衛生士でしょ?
歯科衛生士の経験があるからできるでしょ?
そう思われるかも知れませんが、それは同じ環境でずっと働いているとすっかり抜け落ちてしまう感覚なのかも知れません。
歯科医院は多岐に渡り仕事があります。
小さなことを言えば、滅菌のやり方、掃除のやり方でもそれぞれの職場でこうも違うの?と思うくらいかなりの違いがあるのです。
掃除や滅菌はクリーンスタッフがいる歯科医院もありますし、受付や自費のカウンセリングまで全て歯科衛生士が行う歯科医院もあります。
インプラントを推奨する歯科医院もあれば保険の義歯を推奨する歯科医院もあります。
診療システムから治療方針、診療の1日の流れも毎日のことなので数年働いていると慣れた状況ですが、新しい環境で人間関係もシステムも何もかもが新しく築き上げていかなければならない新人の状況を理解してあげることも既存のスタッフの役割なのではないでしょうか?
私の経験
私も、フリーランス歯科衛生士になった駆け出しの頃は何軒かの歯科医院で勤務していました。
勉強のためとは思っていても出勤する時間、車を停める場所、スタッフルームの状況全て違うので、本当に大変でした。
薬剤の置いてある場所がバラバラだと覚えきれませんし、少し変更があったと報告を受けても覚えることができませんでした。
患者さんへの接し方、歯周治療における歯科衛生士業務などはほとんど一緒ですので、経験で乗り越えることができましたが、それ以外はめっきりでした。。。
結果的に、現在は熊本市内の1軒の歯科医院でのみ勤務しており、担当する患者さんのみを自分の予約枠で1日10名ほどみています。
この歯科医院にはすでに10年以上在籍させてもらっていますので、先生の経営方針や治療方針は理解できており微々たる変化にもすぐに対応できます。
新しい環境での自分らしさ
就職してすぐ、自分らしさを発揮できる方は少ないと思います。
心理的安全性が確保されてから徐々に慣れる環境ですから、仕事の覚えももしかすると半年ほどはかかることを受け入れる側も熟知しておいてもらいたいなと思います。
仕事に対する姿勢や患者さんへの対応は環境が変わってもきっとすぐに発揮されるはずです。
採用面接の際に会話のやり取りなどで把握すべきことです。
人が足りないから誰でも良いと面談もろくにせず採用してしまい、後から厄介なことになる場合もあります。
面接に不安があれば、ぜひ既存の主要スタッフと採用を検討しているスタッフと院内の案内をさせ、雑談を試みましょう。
既存のスタッフとの会話のやり取りできっと仕事に対する姿勢なども見えてくるはずです。
採用したスタッフを大切に
どの業界でもそうですが、人材不足には本当に頭を抱える時代です。
若年層のスタッフを確保するため身なりの厳しいルールを排除する傾向にあります。
ネイルOK!ヘアカラーリングOK!
時代の変化に敏速に対応する歯科医院も増えています。
仕事に対する姿勢や患者さんへの思いやりの気持ち、歯科医院の成長を促してくれるようなスタッフがもちろん歯科医院にとって大切な存在になってくれるはずです。
大切に育ててもらいたいなと思います。
新しいスタッフを教育するスタッフもゆっくり、じっくり、根気強く育ててもらいたいなと思っています。
自分の歯科医院をズバッと客観視し、何が良いか何が良くないか明確にしスタッフが成長できるためのヒントをいろんな角度からお伝えいたします!