やる気のないスタッフへの対応

いつもお読みいただき、ありがとうございます。
あなたの歯科医院には「やる気のない」スタッフがいますか?
歯科医師である院長にとっても同じ職場で働くスタッフにとっても「やる気のないスタッフ」に対して士気を下げられてしまうことが1番の心配ではないでしょうか?
正直、私自身も歯科医院で働くスタッフとして日々奮闘しながらもやる気のない時期がありました。
やる気があるかないか、一緒に働いていると感じるはずですが、やる気を失ったスタッフにとってはとにかく不満か愚痴しか出てきません。
不満や愚痴を言ってくれるのであれば、まだ理解できますが、言わないままやる気のない態度で働かれると一緒にいてストレスを感じてしまいます。

やる気のないスタッフ

やる気のないスタッフには大きく分けて3通りあります。
1番目は働き出した当初はやる気満々だったのに徐々にやる気をなくしていったスタッフ。
2番目は元々やる気がある訳でもなく淡々と仕事しているけれどこちらからの指示に対して文句を言いながらやるスタッフ。
3番目は働き出した当初からやる気は見られず、度々患者さんからのクレームがあり指示に対しても最低レベルしかできないスタッフ。
あなたの歯科医院にいるスタッフは何番目のスタッフでしょうか?

元々やる気があったスタッフ

入職当初はとてもやる気があり、早く仕事を覚えるため懸命に頑張っていたスタッフ。
徐々にやる気を失いはじめ、愚痴や文句が多くなってきたスタッフはいませんか?
働きはじめたばかりは新鮮で、今までの経験をいかに活かせるかと奮闘しますが、仕事を覚え、慣れてくると今まで見えなかったことが見えてきて、不満が募り出すのです。
この不満を意見として伝えてくれるのであれば、かなり歯科医院にとっても貴重な意見ですので受け入れる価値があるかもしれません。
ですが、不満を不満のまま気持ちをぶつけられてもどうすることも出来ませんから、愚痴や不満を受け付けず意見として聞き入れるシステムができていると良いかもしれません。
こんなスタッフの対応はコミュニケーションを密に取ってあげること。
医院の理念をしっかりと熟知して行動してもらうこと。
承認の言葉を伝えてあげること。

ネガティブスタッフ

元々考え方がネガティブ思考なので、全ての出来事を不安として捉えてしまいます。
仕事が出来ても、出来なくても真面目なスタッフには変わりありません。
先生が怒らないように仕事しなくちゃ。とか
患者さんにクレームが来ると大変だから私が対応してしまうと迷惑かも。とか
遅刻しないようにしなくちゃ。とか
スタッフに迷惑にならないようにしなくちゃ。とか。
とにかく、未来の起きてもいない問題に不安を抱えてしまいます。
なので、積極的に行動出来ません。
失敗しないようにしないといけない。
失敗したらどうしよう。
自信もありませんので、やる気はなく消極的に見えてしまいます。
こんなスタッフの対応は無理にポジティブにはなれませんので、ネガティブを逆手にとって動いてもらいます。
こうなると大変だから、こうしてくれると助かる!指示を出すと言うより、お願いする感じで。
不安なことが起きないようにするために動いてもらうのです。

やる気なしスタッフ

元々物静かでやる気があるのかないのか分からないスタッフもいます。
マイペースで他のスタッフとの協調性もあまりなく、謙虚さや責任感もあまりありません。
ひたすら淡々と業務をこなすだけです。
誰かのために何かする訳でもなく、与えられた自分の業務だけこなします。
チームワークも疎いので、スタッフ間で浮いた存在になる可能性の最も高いスタッフです。
昼休み時間も1人で過ごしますし、医院のスタッフとの会合でもあまり意見を発しません。
明朗活発なスタッフと比べてしまうとやる気のないスタッフとして断定してしまいそうですが、実はそうではありません。
やる気なしに見えてしまう大人しめの個性かもしれません。
こんなスタッフの対応はまず、否定せずに良いところを認めてあげること。
その上で色々と話しかけてあげてください。
やる気があるのかないのかを決めるのは診療中の行動だけで判断できません。
些細な行動まで見逃さず認めてあげた上で、こちらから指示を出してみてください。

きっかけさえあれば変われる

どんなスタッフでも、きっかけさえあれば変われますし成長できます。
ちょっとしたことで意外とうまくいく場合もあります。
ですが、やる気がないスタッフに対して院長やチーフからもアプローチしても変わらない場合、残念ですが離職する前触れかもしれません。
やる気のないスタッフに時間をかけて指導するよりもやる気のあるスタッフとで、これからの歯科医院をどのようにしていくか未来について語り合う方が断然効果的かも知れません。
スタッフ全体が士気が下がりモチベーションのない状況が長く続いていた場合、改善するのにかなり時間がかかります。
それは全顎的に咬合機能が崩壊した口腔内と似ています。
どこから手をつけていいのか一見分からなくなるくらい長期間的に悪化したケースは改善までにかなりの時間を要してしまうこともあるでしょう。
スタッフの育成も早め早めの予防が大切だと言うことです。

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