育つまで待つ?育たないならどうする?

歯科医院を切り盛りする先生ならば、スタッフに対して先生の治療方針や理念に則って主体的に仕事してもらいたいと考えているはずではないでしょうか?

歯科衛生士に対しては、ある程度、歯周治療を任せることができ、こちらが感心するくらいにプロとしての姿勢で患者さんとの信頼関係を築けていると嬉しいですよね?

歯科助手に対しては、こちらの治療を行う際の2手も3手も先を読み指示を出さなくても完璧に準備できているととても助かりますよね?

歯科受付に対しては、歯科医院の顔としてどんな患者さんにも誠心誠意持って対応しアポイントとスタッフの流れを読み待合室と診療室の司令塔として動いてもらえるととても頼もしいですよね?

さて、そんなスタッフは先生の歯科医院で育っていますでしょうか?

育つまで待つ?

先生の理想のスタッフになってもらえるように育てていますか?

先生の理想をちゃんとスタッフに伝えていますか?

どのような姿勢で取り組むのか?

患者さんに対して何を大切にして業務を行なってもらうのか?

育つまで待つには育つゴールを先生が設定しているかどうか、とても大事です。

先生の思い通りにならなかった時だけ注意したり指導していませんか?

それでは、いくら待っても育たない可能性があります。

せっかく良い人財になりうるスタッフも先生の気分で注意や指導を受けていたら、何が良くて、何がいけないのか分からないままなので、先生の顔色を伺いながら業務に取り組んでいる可能性もあります。

こんなことをしてくれると助かる。

こういう風にしてもらえると嬉しい。

こんな時は、こうして欲しい。

注意や指導する前にまず、どうして欲しいかをスタッフに伝えておいて欲しいのです。

「鳴くまで待とうホトトギス」

戦国武将の個性を端的な言葉で表現したもので、

ご存知な方も多いはず。

「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス 織田信長」

「鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス 豊臣秀吉」

「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス 徳川家康」

これを、スタッフ育成に対して変換してみると

「育たないなら辞めさせよう」

「育つためにいろいろ努力してみよう」

「育つまで待ってみよう」

歯科医院におけるスタッフ育成は即戦力が大事だと思います。

小さな組織だからこそ、新しく入ったスタッフに対して、教育に時間をかけられないのが現実ですし、新卒の歯科衛生士は思いの外、スキルが身についておらず、卒後すぐに患者さんに実践させることが不安です。

育つまで待つなんて言っていたら、いつまで人件費に圧迫されるか不安ですし、育たなかったら切ってしまうことを現実的ではありません。

かと言って、スタッフが育たないからこちらが色々努力するのもかなりの負担がかかります。

育つまで待ってみる??

新人や未熟なスタッフが育つまで待ってみることは、ある程度必要です。

人によっては個人差がありますが、新しい職場環境に慣れるまでは待つことは必要です。

これが、歯科医院にとっては「試用期間」なのかもしれません。

ですが、この試用期間は一般的に3ヶ月ではないでしょうか?

3ヶ月経ったら、有無を言わさず正規雇用になります。

先程も申したように、人によって個人差がありますから私はこの試用期間を早めても伸ばしても良いのではないかと思っています。

医院のやり方をすぐに把握し、即戦力にすぐなってくれるスタッフであれば、お互いの協議のもと早めても良いでしょうし、教育が一から必要な場合は本人のやる気と努力次第で面談を行いながら正規雇用するまでに時間を必要とする場合もあって良いのかと思うのです。

もちろん、法的な契約もありますから、しっかりとスタッフと話し合い、合意の上で決定するべきですよね。

「育つまで待ってみる」とは一見、今時で良いように感じますが、先生も既存のスタッフにも忍耐力が必要になりますし、成長させたいスタッフにとってみたら、きっと「やりがい」を感じることなくフェードアウトしてしまう場合もありますので、注意が必要です。

育つために色んな努力をする

先生の歯科医院に合った人財が求人を出して巡り会うまでにかなりの時間を要してしまいます。

ここ最近の求人難はどこの先生も頭を抱えていらっしゃる問題ではないでしょうか?

だからこそ、今いるスタッフが育つよう色々と努力されていることと思います。

なのに、どうでしょう?

色んな努力をしていても、なかなか育たないスタッフに頭を抱えているのは先生だけではありません。

教育マニュアルを作成したり、練習時間を設けたり、教育担当のスタッフを配置したり、評価表を作ってみたり、報告日誌を書いてもらったりと試行錯誤されていろんなことに取り組んでいる歯科医院があります。

ですが、結局のところ、スタッフとのコミュニケーションがしっかりと取れていれば、先生の理想のスタッフに育ってくれます。

コミュニケーションでは補えない?

そうは言っても、なかなか忙しい診療でスタッフとのコミュニケーションを取れずに悩んでいらっしゃる先生は多く、歯科医師である先生からどのように指示を出していいのか、悩んでいらっしゃいます。

女性ですし、年齢層がバラバラでなるべくスタッフのトラブルを起こさせないよう、どのようにアプローチすると良いか分からないのではないでしょうか?

そして、教育となると、任せたいベテランスタッフも自信を持っていなかったり、「教える」ことに苦手意識を持っていたり、先生が院内のスタッフの誰かに任せることも不安に思っていらっしゃる場合もあります。

先生はいかがですか?

スタッフの成長をどのようにされていらっしゃいますか?

育つまで待つ?

育たないから、諦めている?

育つよう、スタッフに任せている?

今いるスタッフと一緒に基礎基本を学び直し、新たな医院改革を行いたいと思っていらっしゃる先生からご依頼をいただきます。

歯周治療を自信もって行える歯科衛生士を育てます。

患者さんがスタッフに会いに来てくれるように育てます。

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